損する見積もりの取り方
(印刷の見積もりで損しない方法)
買い手と売り手の心情はいつの世も同じで、買い手はできるだけ安く買いたいし、売り手は少しでも利益をあげたいしと、言わば、せめぎ合いです。
普通に暮らしてますと、印刷会社へ発注することなんか、そないにありませんから、「ナンボするんやろ?」とか、「どない説明したらえぇんやろ?」とか、内心、緊張される方も少なくありません。
未知の業界の相場や注文方法なんか、わかるはずも無いんで仕方ないことですが、逆に印刷会社の方は、そんなお客さんばっかりを相手にしてますから、応対しながら頭の中では値踏みをするという老獪な人もおります。
どうしたら、ボラれなくて済むか。
その方法をコソッと。。。
お客さんから見積もりを頼まれる時に、よく言われるのが、
「100枚と1000枚で」といった、2パターンの見積もりです。
単純計算で10倍の差がありますが、実際のところは紙代が変わるだけで、物によったら数千円ほどの差で済みます。
しかし、お客さんの手前、ほぼ同じ金額で見積書を出す訳にはいきませんし、ちょっとでも儲けたいんで、お客さんと営業トークを重ねながら、そのお客さんが100枚欲しいのか1000枚欲しいのか、腹の中を探り、どっちに転んでも損しないように、金額に差をつけて見積書を作ります。
「道具屋」という落語がありますが、2パターンの見積もりというのは足元を見られやすいので、“本当に必要な枚数 + ちょっと余るぐらい”で依頼し、相見積もりを取られるのが一番良いと思います。