ロゴにまつわる怖い話
ウチでもたまにご依頼をいただくことがありますが、ロゴマークを作る時に、気ぃつけとかんと痛い目に遭うというお噺を一席お付き合いいただきます。
私の知り合いが商売を始めることになり、ロゴマークを頼まれまして、屋号を略称にしたものでデザインをしました。
完成品を渡す時に、「商標登録しときや」と声を掛けたんですが、軽く考えていたようで、何もしなかったそうです。
何年かしてから、慌てた様子で電話をしてきて、「すぐに事務所へ来てくれへんか」と言うもんですから、こちらも急いで行きますと、どこかの弁護士事務所から届いた封筒を握りしめて、呆然としていました。
内容は、商標権を侵害されたので、ロゴの使用をやめるか裁判するかというものでした。
どっちを選んでもタダでは済みません。下手をすると損害賠償金を請求されますが、これって、ロゴマークあるあるなんです。
特許庁のホームページで商標の検索ができるんで、そのロゴマークをデザインする時も、似たものが無いか調べてから作ったんですが、商標権は先願主義(先に出願の手続きをした人が権利を得る)ですから、商標の出願を怠ると勝ち目はありません。
結局、その知り合いは、略称とロゴマークを使うのをやめましたが、看板を変えたり、車や制服のマークを消して社名に変えたり、名刺・伝票・封筒・判子などを作り替えたりと、なんやかんやで100万円ほど掛かったと言ってました。
まぁ、印刷物に関しては、人の弱みに付け込むような商売は嫌いなんで、儲け無しでやりましたが、お金を払ってくれる知り合いの顔を見ると、何とも言えぬ申し訳ない気持ちになりました。
他の事例では、行きつけの店で、新たに始めた事業にロゴマークを使っているのを見て、そこの社長に知り合いの話しをしてから「商標登録しといたほうがよろしいよ」と伝えたところ、最初は不審に感じていたそうですが、友人に相談したら友人からも忠告されたそうで、慌てて出願したそうです。
出願から数日後に、私の知り合いの時と同じように、弁護士事務所から商標権の侵害で通知が来たそうですが、その時は「出願済みですけど」の一言で片付いたそうです。
後日、所用でそのお店に行きましたら社長が飛んで出てきて、「ふじたさんのお陰で助かりましたわ〜、申請するんが、もうちょっと遅かったら、商品名を変えなアカンかったから、えらいことでしたわ!」と、喜んでもらえました。
「商標登録 トラブル」で検索したら、もっと怖い話がいっぱい出てきますので、『ロゴマークを作ろう!』と思っておられる方は、いっぺん読んでみてください。
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チラシとショップカード。
コスパとタイパで考えたら、ショップカードのほうが良いと思うので、それについて書いてみました。
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