物づくりには、カウンセリングって一番大事やと思うんです。
子どもの頃から、室町にある岡崎内科に通ってます。
先代も当代も、ちゃんと人の話しを聞いてくれる先生で、病院を出る時には、身体だけやない、心も軽くしてくれます。
社会人に成りたてのある日、高熱が出て、駆け込みました。
翌日も仕事を休めないんで、注射か点滴で何とかできませんかと先代の先生にお願いしたら、
「君が明日、仕事を休んだところで、世界は何も変わらへんよ」と笑いながら、点滴を打ってくれはりました。
その時は、「休まれへんねん!」と意固地になっていましたが、翌日に会社へ行っても何の役にもたたず、結局、自分がやるべき仕事は、同僚が、さっさと片付けてくれました。
その日は肩を落として帰りましたが、爺いになってから、岡崎先生の言葉の意味がよく分かりましたし、治療を拒んだり否定せずに、私の願いに応えてくれた、先生の懐の深さに感謝しています。
何事にも、対話は大事やと思います。
こと、ウチのようにオーダーメイドの現場では、お客さんの求めるカタチを充分に聞き出さなければ、すぐに捨てられる薄い内容の印刷物しかできません。
また、お客さんは主観、私は客観ですから、私のほうから見えない部分を質問する。
お客さんは、それに答える。
それを重ねることで、双方が新たな気付きと出会う。
極端な例ですが、松潤がやってた99.9%っていうドラマの中で、松潤が被告人と最初に会うシーンでは、被告人に出生地と生い立ちから聞いていましたが、お客さんの為人(ひととなり)や、夢、理念、計画、方向性などの情報を聞いて、今回作るものへの思い入れを聞いて、不明な点を質問しているうちに、頭の中に設計図というか、足場が組み上がっていくものです。
そうして出来上がった印刷物は、だいたい良い結果を出してくれます。
作った印刷物を、誰に見てもらいたいのか、誰に読んでもらいたいのかを、具体的に考えただけで、出来上がった印刷物の評価と効果は高くなりますよ。
原稿づくりからお手伝いしてるというと驚かれますが、広告代理店やデザイン事務所では、当たり前にしてはります。
印刷物を注文する時、完璧な原稿を用意しなくてはいけないと思い込んでおられる方がいますが、文字物以外なら、プランさえあれば大丈夫です。
物づくりには、カウンセリングって一番大事やと思うんです。
お客さんの思いを聞かない物作りでは、薄っぺらい物しか作れません。親友から頼まれたラブレターの代筆ぐらいの覚悟でお作りしています。
チラシより、ショップカードのほうが、安くて効果があると思うんですが、どうでしょうか?
コスパとタイパで考えたら、チラシよりショップカードの方が良いと思うので、ショップカードのメリットについて書いてみました。
年賀状の印刷が、印刷屋より郵便局やスーパーやコンビニのほうが早くて安くなってしまった理由
昔の郵便局は印刷屋に気兼ねして、自分とこでは印刷事業に手を出さず、印刷屋をお得意様扱いしてくれたりしてたんですがね。









