印刷屋が思う、お得な開業準備(宣伝編)
たまに、新規で開業される方が注文に来られます。
持って来られた原稿やメモを拝見して、『残念やなぁ〜』と思うことや、『先に、コレをしときはったら良かったのに!』と思うことと、その改善点を書いてみました。
ロゴマーク
ロゴマークを作った時は、完成したデータも、もらうようにしてください。
データがあれば、看板屋やら、印刷屋やら、広告屋に転用しても、同じ形・同じ色合いで出来上がりますが、データが無いと、新たに書き起こしますので、余計な費用が発生したり、安さに惑わされて画像処理に頼り、ロゴが汚くなったり、パッチもんみたいになってしまうことがあります。
ロゴのデータを要求される場合は、
「CMYKの.aiデータと、CMYKの.pdfデータが欲しい」と言えば、良心的なところなら、ササっと用意してくれると思います。
データをもらうために、USBメモリを持って行かれると良いでしょう。
ちなみに、CMYKというのは、カラー印刷で使うインクの色のことです。それぞれ%で数値化されていますので、ほぼ、同じ色で再現されます。
.aiデータというのは、Adobe社のIllustratorという、デザイン用のソフトで作ったデータで、原物のデータです。
.pdfデータというのは、原物のデータを極力維持したコピーのデータです。Illustratorで作られていない場合などもありますし、フォント(書体)の問題がありますので、持っておられた方が無難です。
もし、「何に使いはるんですか?」なんて訊かれたら、「知り合いのTシャツ屋でプリントしてもらうねん」などと、注文先とは異なる業種に頼むことを話せば、それで収まると思います。
中には、データの引き渡し料を追加で請求してくることがあるかもしれませんが、その場合は、当事者同士で解決していただくしかありません。
あと、ロゴマークに関しては、拙ブログの中に、ロゴにまつわる怖い話というのがございますので、これからロゴを作ろうと思っておられる方は、お時間がおありでしたら、ご一読ください。
Googleマップ
開店までに、Google ビジネスプロフィール(Googleマップ)の登録をされることをおすすめします。
ウチの店は、住宅街の路地の奥にありますんで、ホームページに地図を載せていても、一発で辿り着いたお客様は皆無でしたが、Googleマップに登録してからは、ほぼ全員が、多少迷われても無事にご来店いただけるようになりました。
なにより、Googleマップに登録されることで、「ココにお店がある!」という、インターネット上での信用の裏付けになりますんで、お客様が安心して、お店に行くことができます。
また、登録時に、リンクを貼ったり、営業時間を載せたり、メニューや詳細を書き込むことで、Google検索に引っかかりやすくなりますから、お客様の目に付く機会も増えますし、無料でできることが多いので、お得です。
最近は、ChatGPTなどのAIも、Google ビジネスプロフィールの情報を重視して、信用の尺度にしているようですから、開業前に設定されると良いでしょう。
ホームページ&SNS関連
ホームページ・Instagram・Xは、ご商売の奥行きになりますから、既に作っておられたら、印刷物には、アドレスやQRコードを載せることをおすすめしています。
ただ、ホームページはお金が掛かります。
ウチは自分で作ってますから、維持費は月額千円ぐらいで済んでますが、制作会社に新規で依頼したら、結構掛かりますので、インスタで間に合うようなら、それで充分やないかとも思います。
リンク先をGoogle ビジネスプロフィールに貼っておけば、ホームページでも、インスタでも、Xでも、お客様の情報がインターネット上で繋がっていると、Googleが認識しますしね。
あと、ウチも最近始めたんですが、LINE公式アカウントも便利です。
ウチは主に、個別のお問い合わせに使ってますが、問い合わせ数が増えました。
写真
写真原稿というか、写真のデータは、印刷トラブルになりやすい案件です。
「写真 解像度」と検索すると、ズラッと出てくるんですが、要は、「解像度が低いと、印刷したときに汚くなりますよ。」という話しです。
まぁ、A4サイズのチラシぐらいまでなら、スマホで撮った写真のデータでも、だいたい使えますが、気をつけていただきたいのは、
- メールやLINEで送ったり、Wordに貼り付けたりと、何かを経由すると、データが圧縮されて、解像度が知らぬ間に下げられていることがある。
- ホームページの写真は、解像度が極力下げられているから、印刷したらスカスカになる。
- 美しく解像度の高い写真は、より美しくできる可能性があるが、そうでないものは、それなりにすら、ならないことが多い。
印刷するための写真は、オリジナルのデータをUSBメモリにコピーして、印刷所に渡すのが一番無難ですが、それができない場合は、抜け道はありますので、印刷所に相談してください。
他にも、細かいことを言い出すと、キリがありませんが、時間に余裕があれば、だいたい、何とかなります。
開業は、お金が掛かるものですから、始末できるものは始末して、ご商売に向き合える時間を作り出すことが最善やと思います。
原稿づくりからお手伝いしてるというと驚かれますが、広告代理店やデザイン事務所では、当たり前にしてはります。
印刷物を注文する時、完璧な原稿を用意しなくてはいけないと思い込んでおられる方がいますが、文字物以外なら、プランさえあれば大丈夫です。
物づくりには、カウンセリングって一番大事やと思うんです。
お客さんの思いを聞かない物作りでは、薄っぺらい物しか作れません。親友から頼まれたラブレターの代筆ぐらいの覚悟でお作りしています。
チラシより、ショップカードのほうが、安くて効果があると思います。
コスパとタイパで考えたら、チラシよりショップカードの方が良いと思うので、ショップカードのメリットについて書いてみました。










