テンプレートなら「安く早く作れる」という便利さだけで、考える工程まで省いてしまうと、いろんな面で痛い思いをします。
そうならない為の、テンプレートの使い方
チラシを印刷通販のテンプレートで作る方が増えています。
早い上に安い。それに、他人が介在しませんから、精神的にも楽。
正直、太刀打ちできません。
ただし、例外はあるようで…。
ウチは、印刷の無料相談所をやってますんで、ちょこちょこ、相談が舞い込みます。
ある日、マッサージ店の店長さんから、こんな相談がきました。
「開業以来、チラシをポスティングしているが、お客さんが来たのはオープン当初だけで、いくらチラシを撒いても効果を感じられないから、どこが悪いのか、教えて欲しい」というご依頼でした。
何種類かのチラシを拝見しましたら、目立つ文字は「腰痛」で、写真は、ご本人さんが大きく笑顔で写っているものと、店舗の外装と施術室。あとは、お店の概要になっていました。
私は仕事柄、かなりの肩こりで、その方面には結構お金を使ってきましたから、質問を交えて、いろいろお話しをお聞きしていると、「腰痛」をアピールしたのは、腰痛の需要が一番多いからで、いっぱいお客さんが来るだろうと思ったからだそうです。
さらに話をお聞きすると、鍼灸の免許を持っていて、最近は経営のことで悩み、眠れないこともあるので、自分で鍼をやっていると。
近年は、異常気象の影響や日常のストレスで、自律神経の乱れを感じる人も多いようですから、そんな方に向けて、ご自分の得意分野をアピールされてはと、お勧めしました。
チラシのデザインについては、顔写真は有ったほうが安心感が増すので、省く必要は無いが、選挙のチラシや無いんで、小さくして、空いたスペースに、施術風景の写真を何点か入れられたら、安心感が増すと思いますよと、ご提案しました。
あと、写真の解像度が低く、露光も暗かったり明るかったりで、綺麗に見えませんでしたから、撮り方や、撮った写真のいじり方を説明しました。
また、パソコンやスマホも苦手で、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)や、インスタなどもやっておられませんでしたので、これも、その場で説明しながら設定してもらいました。
チラシは、撒き餌みたいなもんですから、これだけやれば美味しい餌にはなりますよとお伝えしましたら、「こちらに頼んだら、1000枚でいくらになりますか?」と言われましたので、後日、見積書をLINEでお送りしますとお伝えして、その日は帰られました。
見積書をお送りしましたら、すぐに返事が来まして、「一度、プロに作ってもらいたい」と、ご注文をいただきました。
お店に伺って、内外装と店長さんの写真を撮り、施術風景は、後日送っていただくことにして、デザインを作り始めました。
また、お邪魔した際に、他にも得意な施術があると言われましたので、得意な施術別に、ショップカードをお勧めしました。
これは、来店されたお客さんが、ご友人や知人に紹介する時に、強力な宣伝ツールになってくれます。
チラシとショップカードを納品してから半年ほどして、ショップカードの追加をご依頼いただきました。
様子をお聞きすると、チラシとショップカード、それにGoogleマップとインスタのおかげで、満足できるレベルまでお客さんが増えたそうです。
あれから2年ほど経ちましたが、あれ以来、音沙汰が無くなりました。
追跡営業はしませんので、そっと、インスタを覗いてみますと、マメに更新されていましたから、ご商売が軌道に乗ったようです。
嬉しいかな、悲しいかな。
テンプレートなら「安く早く作れる」という便利さだけで、考える工程まで省いてしまうと、いろんな面で痛い思いをします。そうならない為の、テンプレートの使い方
テンプレートに写真と文字を「はめるだけ」ではいけません。どんなお客さんに来てほしいのかを考えましょう。










