論文
学位論文
サイズ :A5判
表紙 :色上再厚口うぐいす・片面スミ
本文 :上質70kg・両面スミ
本文書体 :UD角ゴ・13Q
行間 :22H
文字数 :53字詰
行数 :22行
ページ数 :162
知り合いから、論文の印刷を頼まれました。
この手のものは、池田やったらドラゴン印刷さんなど、専門でやってはるところがあるんで、
「大学と仲良しの印刷屋さんに頼んだら?」と言うたんですが、
「どうしても私に」と言うので引き受けました。
私は学が無いんで存じませんでしたが、論文って、文系でも横書きやったんですね…。
理系なら仕方ありませんが、文系の横書きは読み辛いな〜と思っていましたら、
「これは、お世話になった人たちに、配るために印刷する」と言うんで、
「それやったら、縦書きにせーへん?」と提案しましたら、
「その方が読み易そうですね」と言ってくれたんで、縦書きにしてみました。
ただ、
・できるだけ安く
・できるだけ早く
と、無茶振りをされましたので、大慌てで仕様から考えました。
原稿として貰ったWordのデータは、大学に提出したもので、論文の規定通りに作ってあると言ってました。
判サイズはA4で、文字の大きさは11ポイントでした。
安くするには判サイズを小さくして、ページ数を少なくするのが一番ですから、いろいろ試した末に、A5判で、文字の大きさを13Q(9ポイント)にしました。
かなりギチギチに組みましたが、これで1ページの文字数は、A4判の時より増えたので、ページ数を減らすことができました。
作業も、元のWordデータがしっかりしてたんで、データを流し込んだら、たいした手間は掛からんやろと思ってたんですが、半角数字を全角にしたり、年号を漢数字にしたり、注釈の位置を調整したり、などなど、思いの外、手間が掛かりました。
先方が良い人で、急ピッチの校正にも対応してくださり、何とか希望納期に間に合いました。
完成品を送りましたら、えらい喜んでくれましたんで、ホッとしました。
ただ、論文を縦組みにしたいなんて思う酔狂な人は、なかなかおらんでしょうし、もし居たとしても、組版代が掛かるんで、見積もりを見たらびっくりされるでしょうから、こんなお仕事は二度と無いと思いますが、えぇ勉強をさせていただきました。