文庫本 その1
石の文明を訪ねて
〈旅行記〉
レイアウト:明朝体(小)
書体 :筑紫明朝LB・12Q
行間 :20H
文字数 :39字詰
行数 :16行
ページ数 :196
文庫本の、記念すべき第1作目です。
昭和の文庫本の味わいを出したかったので、書体は筑紫明朝体を使い、レイアウトは、おぢんさんが公開されている雛形を元に作成しました。
この本は、自叙伝でお世話になった近藤さんの、数ある旅行記の一つです。
今回は、読みたいと言われるご友人のために作られました。
多趣味な方ですが、お仕事柄、国内外の建築物巡りをされていまして、この本には、イランとヨルダンの二編が収められています。
個人的には歴史小説ばかり読んでいて、海外の史跡や紀行文には、あまり興味がありませんでしたが、編集をしながら読んでいますと、イランやイスラエルへの思い違いや、新たな発見がたくさんあり、読者としても面白い本でした。
カバー表面の写真は、イランにあるイマーム・モスクの天井で、「光の筋が大事やねん!」と言われましたので、フォトショップで少々加工しました。
タイトルの書体は、筑紫アンティークLゴシックです。
裏面は、ヨルダンのペトラ遺跡の写真で、驚くことに、岩壁を削って作られたそうです。
これまで、木造しか知りませんでしたが、石も凄いなぁ、世界は広いなぁと感心しました。
出来上がった品をお届けに伺いましたら、本文の文字が小さいので、眼鏡を外して読まれましたが、「くっきりしてて、読みやすいわ」と喜んで頂けました。
奥さんが、「ほんまに文庫本やねぇ、これ、◯伊◯屋にコソッと置いてきても、誰も気付けへんのとちゃう?」と言われましたが、それには私も同感です。